広島の母がカリフォルニアに来て、ひと月が過ぎようとしています。数日前の夜、みんなで「ひよっこ」を見ていたら、突然、「指の根元が痒くなってきた〜!」っと、指先をマッサージし始めた母。。。左右の大腿部骨折の手術を受けて以来、思うように自炊出来なくなり、指のリユーマチが悪化してしまったそう。寒い日は、箸を持つのも痛みが走っていたそうですが、我が家の粗食に切り替えて1ヶ月後、かなり冷え込んでいた森の夕べにも関わらず、指の根元が痒くなり、根元から指先にかけて丹念にマッサージを始めました。 「マッサージをするのも痛くて出来んかったんよぉ〜」っと言いながら、嬉しそうな笑顔。詰まっていた毛細血管に綺麗な血液が通い始めた様です。日頃の食事の大切さを改めて教えてくれた母に感謝です。70歳を過ぎて出逢えた食養。人生のかなり後半での出逢いでしたが、それでも大きく母の人生は変わりました。粗食を通して、これまでの垢を削げ落としながら、大難を小難に変えつつ生きていく母の強さにいつも感動させられてばかりです。 仏門の世界のお料理は、精進料理。精進料理を英語に訳すと、Spiritual Development Cuisineとなるそうです。魂を進化させるお料理。古来から、日本では仏教伝来以前から肉や魚を食べることを避けて身と心を清らかにするという「潔斎(けっさい)」の習慣があったそうです。今でも、地方によっては、大きなお祭りで神輿を担がれる方は、1週間前から動物性を食べず、体を清めてから神輿を担ぐしきたりが残っています。 体の浄化と魂の成長を促す食事。時々ぶれる事もありますが、これからも、粗食のご飯を大切にしていきたいと思うこの頃です。
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January 2024
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