七十二候では、蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)の時候に入りました。冬眠していた
虫達が、土の中から顔を出して来る頃です。カリフォルニアの深い山奥にあるグレンウッドの森でも、春の上昇気流に乗って、虫たちの活動が始まっているようです。🐞 東洋医学の陰陽五行説では、春は、木のエネルギーであり、肝臓、胆嚢を司っています。 冬から春へと季節が移行していく中、私達が、コートやブーツを片付けるように、体内でも冬の寒さから内臓を守る為の脂肪が不要になり、大掃除が始まっています。その為、肝臓は その毒素処理で懸命に働いてくれています。 ありがたや、肝臓さん!懸命に働いてくれている肝臓さんに、私達が出来る事は、出来る だけ肝臓機能を高めてあげる事です。普段から油物やこってり料理がお好きな方!!肝臓への負担を減らしてあげるべく青野菜中心のお食事へと切り替えてあげましょう。肝臓は、 沈黙の臓器と呼ばれており、酷使されていても悲鳴を上げる事もなく働き続けます。😥 その為、気付いたら大変な事になっていたというケースがよくあるのです。 肝臓を休めて上げる為に、私達が出来る事は? ☆ まずは、この時期、油物やこってりした食事を控える事 (繰り返してます。とっても重要です!) ☆ 肝臓の食薬となる緑の野菜をたっぷり食べる事 (酸味のある果物(柑橘類)も肝臓にとっても良いです。但し、果物は体を冷やす作用 があるので、食べ過ぎには注意が必要です。) ☆ 穀物では、麦が肝臓の食薬です。麦を入れたご飯も◎ ☆ そして、就寝3時間前(出来れば、8時以降)からは、何も食べない事 体内の酵素は、就寝中、20%が解毒と修復に、80%が消化活動に働くそうです。 でも、夕飯を抜いたり、少食にする事で、消化活動に働く80%の酵素も解毒と修復に 使われます。それは、肝臓を労る事へと繋がります。お肌のくすみも夕飯を抜くだけで、 改善されたりします。 この時期、アレルギーやアトピー、花粉症の症状が酷くなったり、目にトラブルが出て来る方が増えます。それは、肝臓機能が弱っているケースが多いそうです。出来るだけ肝臓に負担をかけないようにしましょう。(肝臓は、目と経絡で繋がっています) 私は、ヨモギ茶やネトル茶を飲みます。先人達は、野草を上手く取り入れて、体の浄化力を上げていました。自然界では、この時期、血液浄化や体内の毒素を中和してくれる春の野草達(ヨモギやたらの芽等々)をちゃんと準備してくれています。ずっと昔から、春に食べられて来た蓬餅は素晴らしい食薬だったのですねー。あっぱれ、おばあちゃんの知恵👏 カリフォルニアでは、ファーマーズマーケットで、採りたてのネトルが売られています。触るとトゲトゲしていて、「これ、食べれるの?」って一瞬躊躇しますが、旬の今、フライパンでさっと炒めて、お醤油を回しかけたら、美味しい副菜になります。苦味もトゲトゲも一切無くなり、まろやかなお味です。機会があったら、是非、召し上がってみて下さい。 (陰陽五行説とは、遥か昔、中国でうまれた思想で、陰陽という、二つの対立関係(太陽と月、火と水等)の概念に、五つの事象(木、火、土、金、水)が合わさった思想で、今も、経済、政治、医学などの様々な観点で活用されている、コンパスのようなものです。私達が普段使っている1週間の曜日も陰陽五行から出来ています。日月は、太陽と月の陰陽。火、水、木、金、土は、五行から。)
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