ドイツ在住の日本人の男性、Wさんから、我が家のゲストルームへのご予約を頂いたのは、先月の事でした。これまでも、ヨーロッパからのお客様が滞在された事は何度かあったのですが、ドイツからのお客様は初めて。然も、ドイツ在住の日本人の方。小さなプロフィール写真のお顔は、正装されていて芸術家のよう。 エアビーをご利用された方は、ご存知だと思いますが、エアビーを通してお部屋のご予約が成立すると、ゲストとホストの間で、メッセージのやりとりが出来るようになります。Wさんから、シリコンバレーの学会でプレゼンをされる為、カリフォルニアを訪問されるという、丁寧で低姿勢な日本語でのメッセージを拝読し、私の緊張度は更に高まります。ご期待に添えるおもてなしが出来るか不安がよぎります。 そして、一ヶ月後、遂にWさんがお越しになられました。プロフィール写真のイメージとは全く違ったカジュアルな装い。然も、大学生のように清々しい!笑顔で挨拶を交わすと、あっという間に緊張感が綻びます。いつものようにお部屋をご案内した後、自室に戻り、普段通りで大丈夫と胸を撫で下ろしました。っとは言え、コロナウイルス感染拡大を避ける為 お客様を最大限にサポートする事を心に決めていたので、出来るだけ免疫力を高めて頂けるよう、夜は湯たんぽ、朝食は、腸内環境を整える為の体に優しいご飯をご用意しました。 Wさんは、毎回、お食事を召し上がられた後、丁寧なメッセージを送ってくれました。サンタクルーズ方面お勧めの観光スポットやカフェをご案内したりするうちに、何だか親戚の学生さんを預かっているような、母のような感覚になっていきます。そんな中、台所でお茶の準備をしていると、ゲストルームからドアをノックする音が!扉の向こうからWさんがお声をかけて下さり、ドアを開くと、私がお勧めしたカフェを訪れたそうで、私にお土産が!!何と、そのカフェで、一推しのベジのラップサンドを持ち帰ってきてくれたのでした💕 心憎いサプライズに感激です💕 朝食をお出した後に頂く、丁寧なメッセージや心遣いが、あまりにも素敵過ぎて、Wさんは、一体何者?っと、ムズムズと興味が湧いてきます。学会でのプレゼンも大成功だったようで、ベストプレゼンテーションの賞を頂いたそう。いつもなら、ゲストさんとはしっかりボーダーラインを引いて対応している私ですが、このような好青年に成長されるには、どのような過程があったのでしょう? そんな思いを抱きながら、Wさんがチェックアウトされる前夜、自分の自己紹介をした後、少しだけ、Wさんについて質問してみました。Wさんは、2011年に高校を卒業した後、たった一人でドイツに渡り、多くの優秀なエンジニアを輩出する、素晴らしい現地の大学へ進学されました。そして、そのまま大学院に進まれ、来年、エンジニアの博士号を取得されるそうです。きっと、沢山の経験を積まれながら、ご自身を磨かれたのでしょう。 実は、私達母子も、2011年の6月に、川崎からスコッツバレーの森の家に戻ってきました。福島原発事故から9年後、不思議なご縁で私達家族と一つ屋根の下で過ごす事になったWさんも又、事故の影響を受け、進学先をドイツの大学にされたのでした。多くに人々の人生に影響を及ぼした震災事故。未だに、汚染水は海に流れ、被災された人々の復興も解決されていません。歳月と共に風化されないよう、これからもしっかりと見守って行く必要があると、改めて思った2020年3月11日の夕べでした。 チェックアウト当日の朝、Wさんのお母様に思いを馳せながら、彼の為に心を込めて朝ごはんをお作りしました。Wさんは、あと数日、ベイエリアに滞在され、色々と観光されるとの事だったので、ラップサンドのお礼を兼ねて、自家製の人参の葉っぱのふりかけと梅干しを合わせたご飯でお結びを作って、お渡ししました。人参の葉っぱのふりかけレシピは以下のサイトをご覧下さい。ファマーズマーケットに行くと、沢山の方達が葉っぱを捨てて行かれるので、お願いすると、無料で貰えます👍 https://wanowa.weebly.com/alternative-medicine/delicious-recipe-for-carrot-green-tops ドイツに、息子2号が出来たような気持ちです。一期一会の出逢いに心から感謝です💕
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